精神病院が近い不動産も売却できる！注意点や売却方法をご紹介！

精神病院が近くにある不動産の売却を検討されている方は、売却できるのか不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、精神病院が近くにある不動産の売却する際の注意点やスムーズに売却するための売却方法についても解説します。
精神病院が近くにある不動産の売却を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

精神病院が近い不動産の売却！売却できる理由とは？

精神病院が近くにある不動産を売却するときに、売却できるのか不安に感じる方もいらっしゃると思います。
実は、精神病院が近い不動産でも通常の不動産と同様に売却することは可能です。
次に、精神病院の近くの物件であっても売却できる理由を見ていきましょう。

土地の利用方法に制限はない

精神病院が近いからといって、他の不動産と違う制限がある訳ではありません。
譲渡や利用方法が制限される訳ではなく、通常の不動産売却同様に売却することが可能です。
都市部には住宅街に位置する精神病院も多く、地域住民は問題なく暮らしています。
しかし、人によっては精神病院が近くにあることでトラブルに巻き込まれるのではないかと不安に思われる方がいることも確かです。
実際は、精神病院が近いことでトラブルに巻き込まれたということが過去にあった訳ではなく、ただのマイナスなイメージに過ぎません。
精神病院に対してマイナスなイメージを持たない方にとっては普通の物件と変わらないので、問題なく売却できる不動産といえるでしょう。
ただし、実際に事件が起きた精神病院の場合、周辺地域の値段が下がる可能性もあることに注意しましょう。

精神病院に近い不動産が敬遠されることもある

通常の不動産売却同様に売却することができる精神病院の近い不動産ですが、人によっては敬遠する方もいることを知って売却活動をおこなう必要があります。
精神病院のほかにも墓地や火葬場、ゴミ処理場など、不動産売買に影響を及ぼす嫌悪施設はさまざまです。
なかには子どもの声を騒音と感じ、学校や公園に近い不動産を避ける方もいらっしゃいます。
お寺や神社が近いことを喜ぶ方もいれば、参拝で渋滞ができることを不安視されることもあります。
人によっては全く気にならない方もいるので、どのような施設を嫌悪施設と感じるかは個人差が大きい問題です。
多種多様な考え方がある現代、周辺地域に何かしら不快に感じる施設があることは仕方がないことなのかもしれません。

精神病院が近い不動産の売却！売却の注意点とは

精神病院に近い不動産を売却する際は、通常の不動産売却とは違ういくつかの注意点を知っておくことが大切です。
次に精神病院が近い不動産売却での注意点について解説します。

重要事項説明書の注意点

不動産取引をする際は、重要事項説明書を用いて取引不動産に関する重要な事項を説明しなければなりません。
重要事項説明書には、心理的瑕疵についても記載し説明する義務があります。
心理的瑕疵とは、買主や借主が居住するにあたって心理的な不安を感じさせることをいいます。
精神病院など、人によっては不快に感じる施設が近くにあることも、重要事項説明時に説明しなければならない項目の1つです。
精神病院があることを隠して不動産売却をすれば、告知義務違反になる可能性があります。
告知義務とは、知っていれば購入しなかったかもしれないような購入の判断要素となる事柄を、媒介業者が買主に伝えなければならないという義務です。
精神病院のほかにも線路や幹線道路、学校や幼稚園など、人によっては購入の判断に影響を及ぼすような施設が近くにある際は、重要事項説明書に記載し説明することが注意点となります。

契約不適合責任における注意点

前の章では、重要事項説明時に心理的瑕疵について告知する義務があることをご紹介しました。
実は、心理的瑕疵の問題は、契約不適合責任という買主が持つ権利にも関わる問題として知っておきたい注意点です。
契約不適合責任とは、不動産の種類や品質、数量など、契約書の記載と異なる場合に買主が売主に責任を追及できる権利です。
買主がそのことを知っていたかどうかではなく、引き渡された不動産と契約書が適合しているかどうかが問題となります。
買主が持つ売主に追及できる権利は、履行の追完請求、代金や報酬の減額請求、損害賠償請求、契約解除権です。
売却する不動産が精神病院の近くにあることを買主が知っていたとしても、契約書に記載がなければ契約不適合責任の追及をされる可能性があります。
精神病院が近くにあることを心理的瑕疵と捉えるかは、人によって個人差があります。
けれども、契約後のトラブルを避けるためにも、精神病院が近くにあることを告知し、重要事項説明書や契約書に記載することが大切なるのです。

精神病院に近い不動産をスムーズに売却する方法とは？

次に、精神病院の近くにある不動産をスムーズに売却するための方法についてご紹介します。

売却価格を相場よりも下げて売り出す

早期売却を希望する場合や、なかなか売れない状態が続いているなら、相場の価格よりも安くして販売する方法があります。
同じ地域にある販売中の不動産よりも価格を下げることで、その地域で不動産購入を希望している方にとっては購入しやすい物件となります。
相場よりも安く購入できることで、買主にとっては精神病院に近いことが逆に有利に働くことになるでしょう。

不動産の資産価値を高める方法

どんなに便利で人気のある地域でも、不動産の状態が悪ければ売却は難しくなります。
スムーズに売却するためには、不動産の資産価値を高めるリフォームやリノベーションをおこなうことも1つの方法です。
部屋をきれいにリフォームすることで内覧時の印象が良くなり、売却につながる効果が期待できます。
買主にとっては購入後にリフォームやリノベーションをしなくて済むため、すぐに入居できるメリットが生じます。
ただし、リフォームやリノベーションをおこなう規模によっては、売却後に赤字となってしまう可能性があります。
また住みながら売却活動している方にとっては、リフォームやリノベーションをすることが難しい面もあるでしょう。
そのため、リフォームやリノベーションをおこなう際は、不動産会社と相談しながらおこなうことが必要です。
ただし、壁や床に穴が開いている、給湯器が故障しているなど、資産価値が下がるような不具合に関しては、修繕やリフォームが必要になるかもしれません。
リフォームやリノベーションをおこなわなくても、水回りなどのハウスクリーニングを専門業者に依頼するなど、物件の印象を良くするための工夫を検討しましょう。

住みやすさのアピールポイントを探す

精神病院の近くであることばかりにとらわれず、物件自体のアピールポイントを購入希望者に伝えることが大切です。
交通のアクセスや買い物環境など、周辺環境の良さや住みやすさを伝えましょう。
また精神病院の近くであっても問題がないことを伝えることで、購入希望者の不安をなくすことができます。
内覧の際に購入希望者の質問に答えられるよう、物件のアピールポイントを探して内覧に備えましょう。

まとめ

今回は、精神病院に近い不動産の売却ができる理由や注意点、売却方法について解説しました。
精神病院近くの不動産を売却する際は、契約後のトラブルを避けるためにも精神病院があることを告知することや重要事項説明書に記載することが必要になります。
売却価格の見直しやリフォームやリノベーションなどの資産価値を高める方法を検討して売却活動を進めていきましょう。